みなさんこんにちは!!
現役ディーラー整備士の96chan(くろちゃん)です!!!
今回はディーラー整備が具体的にどんな仕事をしているのか紹介してみようと思います。
そもそもディーラー整備士ってどうやってなるの?
まずディーラー整備士はどうすればなれるのかを簡単に説明したいと思います。
整備士になる方法は主にふたつあります。
- 自動車整備士の専門学校へ行き卒業し資格を習得し、就職する。
- 独学で勉強し、年2回開催されている整備士試験に合格して中途採用を目指す
資格は1級、2級、3級とありますが、基本的に2級整備士の資格が
最もポピュラーになりますので、そこを目指すといいでしょう。
2022.1.15 追記
今後、1級整備士の資格が無いと
自動車検査員の資格が取得出来なくなるそうです。
自動車検査員資格はディーラーで整備士をするなら必須のなるので、
1級整備士取得を強くおすすめします!
また、ディーラー整備士と聞くと、なんだか就職するのが難しいと思われるかもしれませんが、
圧倒的な整備士不足の為、新卒でも中途でもほとんどの確率で採用される
と思います。
全くの異業種で現在働いている方で、車が好きで整備士に憧れがある方も
今からでも遅くないので目指してみてはいかがでしょうか?
整備業界は常に人材不足なので、チャレンジしたい方はチャンス!!
それではここから本題の仕事内容について書いていこうと思います。
点検、車検など
一番多い仕事はこの仕事ですね。
だいたい全体の仕事の5〜6割ぐらいがこの仕事ですね!
乗用車の場合でいいますと車検が24ヶ月ごとにあり、その車検と車検の間に12ヶ月点検があります。
さらにこの12ヶ月点検と車検の間に、メーカーごとに独自の半年点検があったりします。
非常にわかりにくい説明だったので簡単に説明すると
車検 → 半年点検 → 12ヶ月点検 → 半年点検 → 車検
というような流れになります。
私は地方のディーラーに勤めていますが、私の会社では基本的に点検ごとに時間が決められており、
その時間内で点検、車検を終わらせなければなりません。
私の店舗では整備士がベテランから新人まで全員で5人体制となっており、
1日の平均的な入庫は車検が4〜5台、12ヶ月点検が5〜8台、半年点検が6〜10台ほど入庫します。
一般整備、保証整備
次に多いのがこの仕事になります。
だいたい3〜4割ぐらいがこの仕事です。
一般整備といっても幅が広く、具体的な内容でいいますと
- オイル交換等のメンテナス作業
- エンジン分解やハイブリットバッテリー交換などの重整備
- タイヤのパンク修理や交換作業
- エアロやドライブレコーダーなどの用品の取り付け
- 電装系の不具合の修理(エアコンやオーディオ、パワーウインドウなど)
などなど書き始めるとキリがないほどありますが、
わかりやすく言いますとみなさんがお客さんとして車検、点検以外で
ディーラーに入庫する場合、だいたいここに当てはまります。
次に保証整備があります。(リコール作業などもここに含まれます)
保証整備の中で一番多いのは意外にもリコール作業です。
私もこの業界で働くまではリコールが発表された時は「国の一大事か!」ぐらいの感覚でいました。
対象台数の多い大規模なリコールだとテレビやネットニュースなんかで取り上げられ、
世間的に知られることとなりますが、割と頻繁に小規模なリコールが
ひっそりと発表されていてびっくりしました。
リコール作業も様々な作業があり、20分ほどで終わるような作業もあれば、
20時間ほどかかるような作業もあります。
その他の保証整備としては、メーカーが定めた年数、走行距離以内で故障した、
もしくは見栄えが悪い箇所などを新品の部品に交換するような作業です。
故障診断
続いて多い仕事がこちらです。
こちらはすこし少なめの1割ぐらいです。
故障診断は人間でいうお医者様と同じ仕事内容となり、
非常に難しい仕事です。
なのでベテランの整備士の方が担当していることが多いです。
また、故障内容も様々で、こちらも具体的には
などなど、車の部品のありとあらゆる部品の故障箇所を、診断機や、お客様への問診、自分の経験などを駆使して特定していきます。
- エンジン不調(加速不足、アイドリング不安定、始動不能など)
- 警告灯の点灯
- 異音の発生原因の特定(走行中にカタカタ音がするなど)
- ナビ(オーディオ、ドラレコ類)の不調
最近の車では、診断機を使って車の記録しているデータを読み取り、
そこから判断していくような診断となり、システムの複雑化に伴って故障診断も複雑化している為、
ディーラー以外の整備工場からも診断の依頼もあります。
ここでやっかいなのが自分達がディーラーに勤めている為、
もし診断していて不具合部品の特定ができなくても、どこかへ依頼することが出来ないので
意地でも自分達が特定し直さなければならないところです。
その分特定できて直せた時の達成感は結構あります!!
新車への用品取り付け
関係ないですけど、このGT-Rかっこいいですねww
残りの1割ぐらいはこの仕事が占めていると思います。
お客さんが購入した新車に、ディーラーオプションと呼ばれる用品を取り付けたり
お客さんがご自身で用意して持ち込んだ部品を取り付ける作業になります。
ここでのポイントはとにかく新車に傷を入れないことです。
ボディーだけではなく、ドラレコ等の室内作業での室内部品への傷つきにも
細心の注意を払って作業します。
新車での傷がお客さんとのトラブルに一番なりやすいですからね!!
簡単な作業でもかなり気を使うので結構気疲れしちゃうのが本音ですww
まとめ
いかがでしたか?
非常に簡単ではありましたがディーラー整備士の仕事内容について記事にしてみました。
実際にはここに洗車や引取納車、お客様説明などたくさんの種類の業務があり、正直かなり忙しく
人の命を預かる仕事なので責任も重くその上給料は激安ですww
その為、自分なりに仕事に対するやりがいをみつけないとモチベーションを維持するのに苦労します。
やりがいを見つけられず辞めてしまった人をたくさんみてきました。
整備士を目指している方は、この記事を読んで本当に自分は一生整備士を続けられるかどうかを
考えてみてください。
それでも車が好きだから整備士になりたい!!という方はきっと天職ですし
素晴らしい整備士になれると思いますので是非、整備士を目指して頑張ってくださいね!!
私も応援しています。
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