こんにちは。現役自動車整備士のマルガオです。
マイカーの車検の時期がくると、「またたくさんお金がかかるなぁ」と憂鬱になることは、ユーザーからするとあるあるな話だと思います。
また、車検で車屋さんに持っていくと、聞いたこともないような名称の部品が悪くなっているからや、ここはメンテナンスしておいた方がいい、などと言われ半身半疑のままお願いして、結果として費用が高額になってしまう。
車検が終わってからも本当に必要な整備だったのか、モヤモヤしてしまうなんていう経験をされたことがある人も多いと思います。
そんなあなたの悩みを解決する為に今回の記事を書きましたので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください!
それでははりきっていきましょー!
車の維持費について検証した記事もありますのでこちらもどうぞ。
あなたの使用状態にあった整備内容をお願いしよう
まず、車検に関しての結論から申し上げますと、
自分の車にあった必要な整備をしてもらうことです。
それがわからないから困ってるんでしょ。
と、言われてしまいそうな結論だと思います。
ただ、これが非常に大切なことなのです。
なぜかというと、車の状況はそれぞれ使用方法によって大きく異なってくるからです。
同じ車種でも使用方法、使用頻度、使用環境によって故障あうる箇所は変わってきます。
ただ、どこが悪くなるのかはご自身では分かりにくいので、そこはプロの整備士さんにお任せしましょう。
その時に整備の方としっかりお話をして車検の内容を決めていきましょう。
具体的なポイントとしては、
- 車の使用用途は何か
- 一度の運転でどのくらいの距離を乗って、どのくらいの頻度で車に乗るのか
- どのような道を乗ることが多いのか(坂、水、雪、凸凹道など)
- 車を使用していて何か違和感を感じないか
など、ここまで話ができると、後は実際に整備士さんが車をみて判断してくれます。
実際に整備士目線からすると、
〇〇さんは、こういう使い方をされているから、ここの部品ははやく消耗するけど、こっちの部品はまだ大丈夫そうだな。
と、想像しやすくなるので、結果、ご自身にあった整備内容の提案を受けやすくなります。
そのご自身にあった整備内容から、さらに絞り込んでいけば、無駄のない整備が受けられるでしょう。
タイヤ、ブレーキはしっかり整備!!
いくら車検費用を抑えたいからといって、ここの部分だけは絶対に削減しないことをお勧めします。
命に関わる部分なので、特にブレーキとタイヤの整備は怠らないようにしましょう。
自分の命はもちろんのこと、他人の命にも関わってくることです。
車に乗ると言うことは、命を奪う能力を持つということをしっかりと認識しておきましょう。
なので少しで交通事故のリスクを減らす為に、せめてブレーキ、タイヤのメンテナンスはしっかりと行なってください。
具体的なチェックポイントとしては、
- タイヤ、ブレーキの残量はあるのか
- タイヤに大きな損傷や亀裂はないか
- ブレーキの動きは正常か、ブレーキオイルの漏れはないか
など、他にもたくさんありますが、最低限これくらいの項目は、ご自身の車がどのような状態なのかを把握しておく必要があるでしょう。
これらは整備後に整備士さんに聞けば教えてくれますので理解できるまで質問してみましょう。
タイヤを安く購入する方法を記事にしていますので、こちらも参考にしてください。
車検にどうしても通らない箇所は交換が必要
車検に通す為には、どうしても整備が必要な箇所が出てくる可能性があります。
その箇所は様々で、必要な費用もピンキリです。
しかし、そこは「整備しないと車検に通らないからと」割り切ってお願いするしかありません。
車は消耗品なので、時が経てば必ず悪い箇所がでてきます。
我々整備士も、お金儲けの為に整備が必要だといっているのでなく、どうしても車検に通らない箇所は交換が必要なのでご理解ください。
なら、結局どうやって費用を安くするの?
前置きが長くなりましたが、車検費用を安く抑える方法をご紹介します。
その方法とは、
添加剤などのオススメ商品をお断りすることです。
誤解の無いように先に申し上げておきますが、添加剤などのオススメ商品を悪だと言っているわけではないのでご了承ください。
添加剤などのオススメ商品とは一体どんなものなのか。
具体的な例をいくつか挙げさせてもらうと、
- エンジンオイルの添加剤
- 燃料の水抜き剤
- エンジン内部の洗浄(フラッシングなど)
- 室内の除菌、消臭
- クーラント強化液
などが挙げられます。
もちろんこれらは、車の調子を維持するのに有効なものが多いです。
それでは何故これらを断ってもよいのか?
それは車検に合格するか、しないかとは全くの別問題ということです。
エンジンオイルに添加剤が入っていようがなかろうが、車検には関係なく合格できるということです。
その添加剤を入れてないからといって命に関わるような事故を誘発するようなことはありません。
つまりはそういうことなのです。
今のご時世、利益を上げる為に、どこの整備工場もこのような商品をオススメしてくるとは思いますが、心を鬼にしてお断りしましょう。
これだけでかなりの車検費用は抑えられると思いますよ!
まとめ
車検には必ず必要な法定費用があります(重量税や自賠責保険費用など)。
その為、お客さまにお支払い頂く金額はどうしても高くなってしまい、お客さまからすると、車検は高いものだと思われてしまいます。
なので、安全面と車検に適合しない以外の部分の整備だけに的を絞って整備してもらえば費用を安く抑えられるということです。
自分の愛車に少しでも長く乗りたい方や、調子を維持しておきたい方は、ぜひともそれ以外の整備もおこなってもらいましょう。
それもとても大切なことだと私は思います。
それでは、またっっっ!!!
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